《通所介護》
市場規模及び損益概況
通所介護は、1兆3千億円を超す規模となっており、介護サービスの中でも約15%を占める市場となっています。
利用者数は全国で約127万人と言われており、過去10年間の年次増加率は約13%と極めて高くなっています。
利用者の平均介護度は1.91で要支援1〜2、要介護1が約半数を占めています。
平均的な事業所の姿は、7人程の看護・介護職員が在籍し、年間の売り上げは約53百万円となっており、人件費比率は54.8%となっており、訪問介護の76.4%と比べると20%以上低く、事業利益率は13.9%となっています。
事業分析の視座
利用者獲得に係る競争環境が激しさを増している中で、サービス内容も多様化しています。
事業所によって分野が異なり、重度化対応やリハビリ特化、入浴に特化する等、利用者や家族の目的に着目してサービスの方向性を定めることが重要といえます。
また短時間のサービスを利用したいというニーズも根強く、地域を中心に短時間サービスも盛んになってきています。